「五感を刺激して、感じたことをそのまま描いてみる」

臨床美術は、絵を上手に描くことを目的としません。
大切なのは、五感を十分に使って普段眠っている感覚を刺激することです。


「さつまいも」を描く場合、手に取ってみると意外と重く、ゴツゴツとして、弾くとコンコンと音がします。焼き芋は、香ばしくホクホクとして色や甘みが増します。懐かしい思い出もよみがえります。
このように感じたことをそのまま描いてみると、絵を描く「楽しさ」を体験できることでしょう。オイルパステルは、体のことを考えて、世界が認めた安全基準適合の画材を使用しています。新品の場合、まず折ることから始めます。きちんと使わなくてはという気持ちから解放され、オイルパステルの感触の心地よさを感じてもらえることでしょう。混色したり、こすったり、寝かせて描いたり、力を入れたり抜いたり、塗りつぶしたり、削ったり、引っ掻いたり(スクラッチ)、失敗を怖がらず、様々な方法で思い切り遊んでみましょう。

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